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プレーパークのない休日、
うちの長男と近所の子たちで近所の公園の砂場で穴を掘った。 どんどん掘った。 ずんずん掘った。 もっともっと掘った。 みんな、すっごくいい顔してる。 「石が出てきた!!」 ゴロゴロと出てきた石も穴の外へ放り出す。 そしてまた、掘り進める。 自分たちのビーサンが埋もれて見えなくなりそうなのも気づかず、ひたすら掘る。 「おかーさ~ん、見て~!!」 のぞきに行くと、私の膝上まですっぽり入る深さの大きい穴。 「巨人のお椀だ!」 「もっと掘るぞ!!」 みんな、キラキラしている。 その後、親はその場を離れたが、 彼らは、お昼ご飯を食べた後も、メンバーを加えながら掘り続けた。 やがて、いつの間にか違う遊びに移っていた彼らに、 夕方、近所の人から「危ないから埋めておいてね」と連絡が入った。 そうですよね。 公共の場所ですもんね。 お散歩してる人が落ちて怪我でもしたらいけないですもんね。 砂場で遊ぶ小さい子が落ちて怪我でもしたらいけないですもんね。 でも長男は、 「なんで~!!! なんで埋めないといかんの~!! 埋めないといかんって知ってたらやらんかった!!!」 と暴れ狂う。 あの場で一緒に掘っていた子ども達は、 あの時間、どんどん掘り進んで、何が出てくるのかワクワクしたり、 掘り進めるにつれて大きく深くなっていく穴が誇らしかったり、 ドキドキワクワクの気持ちを共有できたんだと思う。 後で埋めることを考えてたら、あそこまで大きく深く掘らなかったかもしれない。 みんなのドキドキワクワクも、ここまで大きくなかったし、 こんなに長い時間掘り続けることなんてしなかったかもしれない。 公共の場だから・・・というのもよ~くわかる。 でも、 子どもたちがとことんやりたいことをやりきれる場所が身近にないな~と 実感させられた出来事だった。 私たちが子どものころは、大人の目が届かないところでやってたよな~。 今は大人の目が届かない遊べる場所がないな~。 そこにいる(通りかかる)大人のキャパシティーの範囲でしか遊べないんだな~。 子どもにとって、遊びってナンだろう? 「遊んでばっかいないで・・・・」 って、言葉は昔からよく聞くフレーズのような気がするな・・・。 自分がやりたいことをいやっているとき、子どもは本当に生き生きしている。 自分が興味を持っていることだと、どうしたらよりよくなるか、本当に真剣に考える。 子ども達は、小さい頃から、遊びの中で、そういう経験を積み重ねていくのだと思う。 大人が望むことばかりでなく、 子どもが自分から「やりたい!」と思う事を大切にしたい。 ・・・・とはいえ、 さすがにそのままにしておくことはできず、 怒り満載のまま、息子は末っ子や近所の子と穴を埋め埋め。 夜、息子に伝えた。 「穴を埋めてくれてありがとう」 「穴を掘ってるときの顔はすごっくいい顔だった」 「ここであなたがああいうことをしてくれて嬉しい!」 「穴掘りを見ていて “いいな~!”“僕もやりたいな~!”って思った子もいると思う。」 「今日は出来なかったけど、今度やる時はお母さんも一緒に穴をうめさせてもらうね。」 あんなに怒っていた息子が 「ありがとう」 と両手を広げてギュッとしてくれた。 私も 「ありがとう」 とギュツとした。 世の中にはダメなことも色々あるけれど、 自分がやったことはダメなことだったんだ、 もうやるもんか! って思っちゃったらもったいない!! (あんなにいい顔してたのに!!!) 子どもの気持ちが折れたままにならないように、 親の思いを伝えることも大切だなと思った。 koma
by tppk
| 2013-09-24 21:10
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